悲しくなるなぁ

ども院長の池辺です

先日NHKで元全日本女子バレーの大山選手の特集をしていました。皆さん見られましたか？
彼女が苦しんでるのは「脊柱管狭窄症」と言う背中の神経の管が部分的に狭くなってしまう病気です。うちの父親もこれで手術をしましたし、僕もそれになってると思います。彼女の場合は思い切って手術を行いそこから地獄のリハビリ（色んなケガのオペでその後のリハビリは「地獄の」とつけてもどれも不思議はありません）を続け、彼女の特徴である「バックスウィング時の強い腰の反り」もさせないフォームにも変えました。
順調にリハビリは続き現場復帰！痛みは無くなりましたがスパイクが決まりません…そりゃそうです彼女のメガトンスパイクはあのバックスウィングによるものですからね。結局元のフォームに戻ってしまって腰痛再発！また離脱すると言う最悪の事態になりました。
でも彼女は今懸命にあきらめずに現場へ戻るんだという強い意志でリハビリを続けてます。恵選手も膝の手術をしたそうですね。結局無理がたたったのでしょう。世界で勝てない訳や

うちの甥っ子も小学生の時リトルリーグのエースでした。ある日ひじの痛みに気付き申し出ましたがコーチは構わず投げさせました。とうとう肘は壊れ彼は２年間野球が出来ない毎日を送ることになりました。
この例をもう出したくないのですがだるまでもいたはります。とにかく「痛みが消える」ところに行って痛みを取る、もちろんそれで続けられる事もあるでしょう。
右ひじ「離断性骨軟骨炎」のバレー選手が来ました。肘は腫れてます。彼が中学１年生でもあったことから僕は「今無理をする必要は全くない。リスクの方が大きい」と説明し休養を勧めました、２週間でリハビリしながらまず様子を見ましょうと。でも来なくなりました、痛みが無くなるところへ行ったのでしょうか。もしもの事があったらだれが責任取るんでしょ？学校の先生は取りませんよ、まぁ中学生になれば本人かなぁ、でもまだガキですよね。

最低限高校に入るまでは無理はさせない、これを原則にしています。多くのつぶれていった子ども達を見ています。世間一般は成功者しか見ていません、大人になって肘が伸びなくなった選手もいます。燃え尽き症候群、小学生の疲労骨折、足首の手術、将来性を期待された選手の人生の転落…。
指導者の方は選手を育てようとしてますか？自分の名誉のため、自分の喜びの為の使い捨て道具に思ってませんか？「いい体験をさせてあげたい」これは指導者すなわち自分に対しての思いではありませんか？おかしいですかね？僕の考え…